「最新版の制御図面が手元にない」という状況、実は多くの事業所であります。
手元に、各制御装置の電気回路図・制御図面はしっかりと保管されていますでしょうか?
このような質問をすると「実は残っていなくて」「小さな改造を続けていて、図面はあるが最新版の物ではない」という状況がよく聞かれます。
確かに、図面の管理は大変ですが、適切に管理をしておかなければ後になって大変になる場合もあります。
図面がなくて困る場面は機器のトラブル修理時以外にもあります!
機械のトラブル時、その制御図面が有るか無いかは復旧のスピードに大きく影響します。
その他にも図面がなくて困ったというような事例をご紹介します。
図面の管理は大変ですが、困りごとになる前に最新版にしておきましょう。
図面がなくて技術継承が難しい
保全担当の方の世代交代や新人育成という場面は多くあります。
その時に、現状を資料として引き継ぐのですが、その情報がなくて苦労したという声も聞かれます。
制御の改造をしたくても、現状の制御状況が見えておらず手間が掛かる
PLC内になる制御プログラムを見ても、どのようなプロセスフローになっているのかがまとまっていなければ、改造のしようがありません。
そのような場合は、まずはリレー図・シーケンス図に書き上げる事からスタートします。
機器のリプレースの時にどのような制御プログラムを書けばよいのかわからない
機器の劣化によってリプレースをする際、現状プログラムを書き換える必要性が出る場合もあります。
その場合も、図面から全体の挙動を確認し、組み上げていく事が求められます。
当社で行った図面製作の業務をご紹介します
いつかやらなければと思いつつも時間が確保ができず先延ばしというお声を時に聞きます。
当社では図面作成業務も対応可能です。先ずは皆様の状況を伺わせてもらえればと思います。
外国製制御の国産化にあたっての図面作成
<食品製造業 Y社様 PLC国産化工事>
外国製の製造機器を改造したい場合、その図面や説明資料が外国語で書かれていて理解ができないというケースがあります。
外国製PLCの国産化にあたっては、それら制御の図面を一度整備することから行っていきます。
本件では手書きの制御図面がある状況で、ここから状況を把握、回路図を作成し国産の制御装置へプログラミングしてきます。
設備更新前の図面整備
<金属加工業 N社様 図面作成業務>
機器更新をする際、更新前と同じような挙動をするかは稼働させてからでなければわかりません。
その為に、既存設備の制御状況を把握することが必要となります。
PLCの情報と稼働状況を確認し、制御図を書き上げ更新に臨んでいただくことになりました。
こちらも手書きの図面からのスタート。一度データにして、それから新たな機器へと落とし込んでいきます。
図面整備の支援
<機械加工業 K社様 図面作成業務>
図面を整備し、最新版の物に刷新するというお客様要望からご相談を頂き、当社もサポートさせていただきました。
制御図においては、導入時の図面はあるものの、改造を繰り返しており、図面との齟齬を直してほしいという要望でした。
一つ一つ確認をしていきながら、図面のアップデートを進めていきました。