2025.03.15
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あなたのコンデンサは大丈夫?低濃度PCBを含むコンデンサの診断ならサイテックにお任せください!
PCB廃棄物には高濃度と低濃度の2種類があります。高濃度PCB廃棄物の処理は終了していますが、実は低濃度PCB廃棄物の処理はまだ終了しておらず、適切な対応が必要です。低濃度PCB廃棄物はコンデンサーなどの電気機器に含まれており、まだ使えて大丈夫という製品でも低濃度PCB含有の可能性があります。今回は、低濃度PCB廃棄物に関わる進相式コンデンサの診断についてご紹介いたします。
低濃度PCB廃棄物で、こんなお困りごとはございませんか?
・低濃度PCB廃棄物の処理期限が近付いている…
・そもそもPCB含有のコンデンサか判断ができない…
・廃棄処理以外に、本体の新規更新も検討したい…
・一度PCB診断をするとコンデンサの再利用ができない…
低濃度PCB廃棄物は早めの対応が必要です
PCB使用機器について
PCBは沸点が高く難燃性で熱的・化学的に安定といった優れた性能を有することから、かつて変圧器・コンデンサー等の電気絶縁油、各種熱媒体、ノンカーボン紙の溶剤などに広く使用されていました。しかし、毒性を有することが明らかになり、製造が中止されています。一般的に平成2年(1990年)頃までに製造した電気機器には、PCB汚染の可能性があることが知られています。

引用:環境省 低濃度PCB廃棄物早期処理情報サイト
http://pcb-soukishori.env.go.jp/teinoudo/necessity_of_disposal/
低濃度PCB廃棄物の処理期限が令和9年3月末日
低濃度PCB廃棄物の処分期限は、令和9年3月末日です。処理期限を過ぎるなど、PCB廃棄物を保管している事業者が届出を怠ったり、自治体の指導に従わなかったりした場合、PCB特措法に基づいて罰則が適用される可能性があります。また期限直前には処分依頼が集中する可能性もあるため、早めの対応が必要です。
進相コンデンサのPCB含有の調査方法
国内メーカーが平成2年(1990年)頃までに製造した電気機器には、PCB汚染の可能性があります。その中で、実際にPCB廃棄物かどうかを判別するには、電気機器から絶縁油を採取して、PCB濃度を測定し、汚染の有無を確認します。下記にその手順をご紹介いたします。
コンデンサー等 絶縁油封じ切り機器からの絶縁油採取方法
①開口

吸油マットを敷いたオイルパン等の上にコンデンサーを置き、上面にドリルで小孔を開ける。
コンデンサーから絶縁油が噴き出ることがあるため慎重に行い、絶縁油が噴き 出た場合はウエス等で拭き取る。
②採取

開口部にピペットを差し込み、絶縁油を1~2mℓ採取し、サンプルびんに入れる。
③封口

開口部にリベットを差し込み封口する。
④補強

リベットの頭部に接着剤 (デブコン等)を塗り、漏油を防止する。
但し、コンデンサーは開口すると使用できなくなるため、廃止後に実施する必要があります。
進相式コンデンサの新規更新もご検討ください
進相式コンデンサは密閉式の為、PCB診断で一度開口してしまうと再利用することができません。その為、現在使用していて、かつPCB含有の可能性があるコンデンサは、PCB診断をするのではなく、新しいコンデンサに置き換え、古いコンデンサは適切に処理する方が良いです。
PCB廃棄物は意外なところに潜んでおります。平成2年以降に製造された一部メーカーのコンデンサでも低濃度PCBが含有していたとの報告もあります。まだまだ使えて大丈夫というコンデンサでもPCB含有の可能性がございます。当社では、PCB診断を実施した方が良いかのご提案も含めて、進相式コンデンサの診断をお手伝いいたします。

コンデンサに関する困りごとはサイテックまで!
当社では、コンデンサに関するお困りごとにも対応しています。
「どこに頼めばいいかわからない…」なんてことで、お困りの方は、是非サイテックまでお問い合わせください。お客様に寄り添った最適なご提案を実施いたします!
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