2024.09.17
- 設備保全・補修
ファンの過負荷調査
排気ファンが過負荷により何度も停止してしまうというケースがあります。モーターなどの電動機には、破損を防ぐためにサーマルリレーなどの継電器が備え付けられています。規定値以上の電流が一定時間以上流れた時に、サーマルリレーが配線を遮断する(トリップする)ことによって、モーターなどの電動機を故障から守ります。
サーマルリレーが正常に作動し、故障や事故から守っているのは良いことですが、過負荷の原因を特定しなければ毎回サーマルトリップが起き、ファンが正常に作動してくれません。
サイテックの特徴
一般的な電気工事会社では、問題と考えられる部品の交換を行って終了、ということもあります。
しかし弊社では、過負荷の原因を詳しく調査し、原因を特定します。
これにより、部品の交換を行う必要がないのに交換してしまう、といったことを防ぐことができ、結果的に費用を最小限に抑えることにつながります。
さらに、原因を明確にさせることで、再度過負荷が起きないよう正しい対策を取ることができます。
過負荷の原因
過負荷の原因としては、機械的トラブル、電気的トラブル、その他のトラブルが考えられます。
以下で紹介する過負荷の原因となるトラブルをひとつひとつを確認し、確実に原因を特定します。
機械的トラブル
〇三相誘導電動機
工場で最もよく使用されているモーターは三相の電源を持つ三相誘導電動機(三相モーター)です。三相のうち1つ以上の相が断線、接続部のゆるみ、接触不良などが原因で作動しない状態を欠相と言います。この欠相状態でモーターを起動すると、過負荷を検知してサーマルトリップします。
〇モーターベアリング
モーターには、回転部分を正しい位置で支えるための軸受(ベアリング)があります。ベアリングの異常としては、ごみの侵入、潤滑剤の不足・過多、衝撃を受けたことによる損傷などがあります。ベアリングが故障すると、モーターに過負荷がかかってしまい、サーマルリレーが作動してストップしてしまいます。異常音や熱の発生などで検知することができます。
電気的トラブル
〇漏電
電気が本来通る回路から外れて流れてしまうことを漏電と言います。
ケーブルがネズミなどによってかじられて損傷している、電気接触部分に堆積したほこりが空気中の水分を吸収して発火する(トラッキング現象)、水濡れ、絶縁体の経年劣化などにより漏電が発生します。
〇短絡(ショート)
電気抵抗を介さず、プラス極とマイナス極が直接つながることで大きな電流が流れてしまうことを短絡(ショート)と言います。感電や火災を引き起こしてしまうのを防ぐためにブレーカーがトリップし、回路を断線します。
その他のトラブル
〇汚れの付着
排気ファンやエアフィルターは長期間掃除をしないでいると、ほこりや油、虫などのごみが付着してしまいます。これによりモーターの回転子に負荷がかかり、過負荷によってサーマルトリップしてしまいます。
メンテナンス
過負荷を防ぐためには日頃のメンテナンスが重要です。
□プラグやコンセントを定期的に外し、ほこりを掃除する
□ケーブルや絶縁体の状態を確認し、劣化が進んでいる場合には交換する
□モーター稼働時に異常音が発生していないか確認する
□モーターやフィルターを定期的に掃除する
これらを行うことで、ファンが過負荷によって稼働しないという事態を防ぐことができます。
岡山県倉敷市の電気工事会社
サイテックは、岡山県倉敷市の電気工事会社です。
倉敷市内や岡山県内の事業者様を中心に、これまで多くの工場の電気設備の工事を行ってきました。
ファンの過負荷調査に関する実績も豊富にあります。
電気のスペシャリストがモーター、ケーブル、プラグ、ファン、フィルター等の器具をひとつひとつ丁寧に調査し、確実に原因を特定いたします。
お客様の課題を解決したうえで、再度起こらないよう具体的な対策などもアドバイスさせていただきます。
「ファンがすぐに停止してしまい、原因がわからない」という方がいらっしゃいましたら、弊社にお気軽にご相談ください。