2025.03.18
- 設備保全・補修
キュービクル本体と各機器の耐用年数とは?適切な交換・更新を行おう!
キュービクルとは、工場やビルなどの高圧受電設備において、電気を安全かつ効率的に使用するために重要な役割を担う設備です。キュービクル式高圧受電設備とも呼ばれ、高圧電力の受電、変圧、保護などを一括して行うことができます。
産業用機械の安定稼働には、キュービクルの適切な管理が不可欠です。キュービクルが故障すると、生産ラインの停止や事故につながる可能性があります。そのため、キュービクルの耐用年数を把握し、適切な更新を行うことが重要です。
キュービクル本体の耐用年数
キュービクル本体の耐用年数は、一般的に20年程度とされています。ただし、使用状況やメンテナンス状況によって、耐用年数は変動する可能性があります。
例えば、以下のような要因は、キュービクルの耐用年数を短縮させる可能性があります。
- 過負荷運転: キュービクルに定格以上の負荷がかかる状態が続くと、内部の部品が劣化しやすくなります。
- 高温多湿な環境: キュービクルが設置されている場所の温度や湿度が適切でない場合、内部の部品が腐食したり、絶縁性能が低下したりする可能性があります。
- 定期的なメンテナンス不足: キュービクルの定期的な点検や清掃が不足すると、故障の原因となる箇所が見過ごされ、劣化が進行する可能性があります。
耐用年数を超えたキュービクルを使用し続けると、下記のようなトラブルのリスクが高まります。
- 故障頻度の増加: 経年劣化が進んだキュービクルは、故障しやすくなります。故障が頻発すると、生産ラインの停止や修理費用の増加につながります。
- 事故のリスク: 絶縁性能が低下したキュービクルは、漏電や感電事故を引き起こす可能性があります。
- 性能低下: キュービクルの性能が低下すると、電力供給の安定性が損なわれ、生産設備の効率が低下する可能性があります。
キュービクルを構成する各機器の耐用年数
キュービクルは、様々な機器で構成されています。それぞれの機器には、固有の耐用年数があります。
主な構成機器とその耐用年数の目安は以下の通りです。
・変圧器: 約20年
・断路器: 約20年
・高圧気中開閉器(PAS): 約15年
・進相コンデンサ(SC):約20年
・ケーブル: 15年~20年
これらの機器の耐用年数も、キュービクル本体と同様に、使用状況やメンテナンス状況によって変動します。各機器の更新時期の目安としては、メーカーの推奨する期間や、定期点検の結果などを参考にすることを推奨します。
キュービクルの交換・更新時期と交換・更新方法
キュービクルの交換・更新時期は、耐用年数、故障頻度、性能低下などを総合的に判断して決定します。一般的には、以下のいずれかの状況に該当する場合、キュービクルの交換・更新を検討する時期です。
- キュービクルの耐用年数(20年程度)を経過している。
- キュービクルの故障頻度が増加している。
- キュービクルの性能が低下し、電力供給の安定性や効率が損なわれている。
キュービクルの改修・交換・更新方法には、以下の3つの種類があります。
- オーバーホール: キュービクル全体を分解し、部品を清掃・点検・交換する。
- 一部更新: 故障した部品や、耐用年数を超えた部品を交換する。
- 全更新: キュービクル全体を新しいものに交換する。
どの更新方法を選択するかは、キュービクルの状態や予算などを考慮して決定します。
キュービクルを更新する際には、以下の点に注意する必要があります。
- 費用: キュービクルの更新には、多額の費用がかかります。予算を十分に確保しておく必要があります。
- 期間: キュービクルの更新には、一定の期間が必要です。生産ラインの停止期間を最小限に抑えるため、事前に計画を立てておく必要があります。
- 導入後のサポート: キュービクルの更新後も、メーカーや専門業者による定期的なメンテナンスやサポートを受けることが重要です。
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