2026.08.03
キュービクルが故障したときの対処法|停電・異音・異臭の原因と予防策

工場や事業所で使用されるキュービクルは、電力会社から受電した高圧電力を、設備で使用できる電圧へ変換する重要な受変電設備です。
キュービクルが故障すると、建物全体の停電や生産設備の停止だけでなく、感電・火災・周辺施設を巻き込む波及事故につながるおそれがあります。
キュービクルに異常が発生した場合は、現場担当者が内部を確認したり、自己判断で復電したりしてはいけません。周囲の安全を確保したうえで、電気主任技術者や電気工事会社へ連絡することが基本です。
関連記事:キュービクル(高圧受電設備)とは|耐用年数・更新・保安点検・トラブル対応まで徹底解説
キュービクルの故障が疑われる症状
次のような症状がある場合は、キュービクル内部で異常が起きている可能性があります。
・工場や事業所の一部、または全体が突然停電した
・警報盤や保護継電器が作動している
・キュービクルから異音や振動が発生している
・焦げたようなにおいがする
・煙や火花が見える
・変圧器やケーブル付近から油が漏れている
・扉や外箱が異常に熱くなっている
・雨天時に停電や漏電が発生する
異音や異臭がしても、扉を開けて内部を確認してはいけません。高圧設備では、通電部分に直接触れなくても、接近によって感電やアーク事故が発生する危険があります。
キュービクルが故障したときの対処手順
1.周囲を立入禁止にして安全を確保する
煙、火花、異臭、異常音がある場合は、キュービクルから離れ、周辺を立入禁止にします。火災が発生している、または火災のおそれがある場合は、無理に近づいたり消火したりせず、安全な場所へ避難して119番へ通報してください。
2.停電範囲と発生状況を確認する
安全な場所から、次の情報を確認します。
・停電が発生した時刻
・停電している範囲
・警報盤に表示されている内容
・異音、異臭、煙、漏油の有無
・落雷や大雨などの気象状況
・停電直前に稼働していた設備
近隣の建物も停電している場合は、電力会社側で停電が発生している可能性もあります。確認した内容を記録しておくと、専門業者による原因調査や復旧判断がスムーズになります。
3.電気主任技術者へ連絡する
キュービクルを設置している事業場では、保安規程に基づいて電気設備を管理しています。まずは、選任されている電気主任技術者、または保安管理を委託している事業者へ連絡し、指示を受けてください。
4.電気工事会社へ点検を依頼する
キュービクル内部の点検や部品交換には、高圧設備に関する専門知識と資格が必要です。電気工事会社へ連絡する際は、停電時刻、警報内容、異常の状況、設備の使用年数、直前の運転状況などを伝えましょう。
5.原因を特定してから復電する
ブレーカーや保護装置が動作した場合、原因を解消せずに再投入すると、故障の拡大や火災につながるおそれがあります。
復電は、専門技術者が変圧器、遮断器、高圧ケーブル、保護継電器、絶縁状態などを確認し、安全と判断したうえで行います。
キュービクル故障時にやってはいけないこと
故障や停電が発生した際は、次の対応を避けてください。
・キュービクルの扉を開けて内部を確認する
・焦げたにおいや異音の発生箇所を近くで探す
・濡れた設備や漏油箇所に触れる
・原因不明のままブレーカーを繰り返し投入する
・無資格者が部品交換や応急処置を行う
一時的に復電できたとしても、故障原因が残っていれば、再停電や事故が発生する可能性があります。生産再開を急ぐ場合ほど、安全確認と原因特定を優先することが重要です。
キュービクルが故障する主な原因
キュービクルの代表的な故障原因には、次のようなものがあります。
・変圧器や遮断器などの経年劣化
・高圧ケーブルの絶縁性能低下
・端子や接続部分の緩み、接触不良
・設備の過負荷や過熱
・落雷や雷サージ
・雨水や湿気の侵入
・外箱や内部部品の腐食
・小動物や虫の侵入
・点検や清掃の不足
外観上は問題がなくても、内部で絶縁劣化や接触不良が進行している場合があります。そのため、使用年数だけでなく、点検結果や劣化状況を踏まえて修理・更新時期を判断する必要があります。
故障を防ぐために重要な予防保全
キュービクルの突発故障を防ぐには、保安規程に基づく点検に加え、設備の状態に応じた予防保全が重要です。
点検では、異音・異臭・変色・腐食・漏油の確認、端子部の過熱確認、絶縁抵抗測定、保護継電器試験、変圧器の絶縁油点検などを行います。
また、機器ごとの設置年や交換履歴を一覧化し、故障してから交換するのではなく、劣化傾向を見ながら更新計画を立てることも大切です。
長期休暇や工場の生産停止日に合わせて点検・部品交換を行えば、操業への影響を抑えながら故障リスクを低減できます。
キュービクルの故障・停電はサイテックへご相談ください
サイテックでは、キュービクルの交換・更新工事の豊富な実績がございます。サイテックは、岡山県(全域)・香川県(全域)・兵庫県(西部)・広島県(東部)に対応し、故障箇所だけでなく設備全体の状態を確認し、修理・部品交換・設備更新の中から、状況に合った方法をご提案します。
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